青森県のりんご農家さんと一緒に作りました。

▲秋元農園園主秋元さん(左上)
桜庭農園園主櫻庭さん(左下)　井上誠耕園園主井上(右)

「全国の農家さんを元気にしたい」という想いから、オリーブ農家とりんご農家が出会った特別なマリアージュジャム

私たちは自らの手で育てた蜜柑やオリーブを、小豆島にある自社工房でオイルやジャムに加工しています。その中で培ってきた加工技術を活かし、全国の農家さんとつながる【ジャパングッドファームネットワーク】を始めました。今回はその取り組みの第一弾として青森で代々続くりんご農家さんから仕入れた「つがる」「きおう」を使って作るジャムが完成しました。
味の決め手は、旬の素材本来の色や甘みを活かすためにこだわった、井上誠耕園独自の炊き製法で作るフレーバーオリーブオイル「シナモンオリーブオイル」。今までにない驚きのおいしさは、まさにりんごと、シナモンのマリアージュが生み出す新しい美味しさです。

シナモンオリーブオイルとの相性を考えて厳選した2種類のりんご

▲つがる(左)きおう(右)

りんごにはたくさんの種類があり、果実の硬さや食感、味わいはもちろん、大きさや色、形など様々です。
シナモンオリーブオイルと共に品種ごとの美味しさを味わって頂きたくて今回「つがる」と「きおう」という2つの品種を選びました。
食欲の秋に旬を迎えた、早生品種のりんごです。

小豆島のオリーブ農家と青森のりんご農家
想いがつなぐ美味しさの輪

▲二代目園主(左)三代目園主(右)

「つがる」を育てる秋元農園三代目園主の秋元さん

狼も住んでいた狼森(おいのもり)の地で、育ったりんごは味の深みが違います。

「つがる」のりんご畑は大自然の中にあります。狼森の山々は日当たりが良く、真っ赤に染まったりんごは風味と栄養がたっぷり。
まるでりんごを育てるためにあるような狼森での栽培は、斜面が広がる産地ならではの苦労を伴いますが、一口りんごをかじると鼻から抜ける甘い香りを感じます。初代園主が大変な苦労をして始めたりんご畑を今も大切に守っています。

1年間手塩にかけて育てる「つがる」

「つがる」はりんごの収穫シーズンを告げる早生品種。今年もりんごの季節が来たといち早く教えてくれる、旬の美味しさです。

収穫を迎えるまでの1年間。様々な作業が待っています。
「受粉一つとっても自分には刺激のある作業の一つです」と話す秋元さん。秋元さんの農園では、青森の厳しい冬を超えて咲いた花から花粉を採取して1年間貯蔵します。自らの手で交配させることで、品質を安定させ、納得のいく味や形を追求しています。

「自分は死ぬまで『リンゴ栽培は難しい』と言っていると思う。ただ、どの作業をとっても私には刺激のある、楽しい作業です」と話す秋元さん。
冬の枝切(剪定)、夏の実すぐり(摘果)など、一つひとつの技術が上質なりんごに繋がっています。

「きおう」を育てる桜庭農園三代目園主の櫻庭さん

畑を受け継いで30年。たくさん苦労してきた経験を活かし、栽培への挑戦をやめません。

どれだけ手間がかかっても、甘くておいしいりんごづくりを。
紆余曲折、様々な経験をしてきた中で見つけてきた「きおう」の美味しさを全国に届けたいと、1つ1つのりんごの日照時間が長くなり、より自然の恵みが濃縮されたりんごが育つ栽培方法、「わい化栽培」に取り組んでいます。
土作りにもこだわり、手をかけた分だけ想いに応えてくれるりんごと共に、栽培への挑戦を続けています。

黄色い王様と名付けられた希少品種

甘みの中に穏やかな酸味もあり、さっぱりとした風味が特徴の早生品種「きおう」は、8月下旬～9月下旬のわずか一ヶ月の間でしか出回らない珍しい品種です。

桜庭農園では、長年の知恵と経験により、糖度が高いと言われる「わい化栽培」を確立しています。
「きおう」を育てて25年ほどの歴史を持つ櫻庭さん。こだわり抜いた自家製の肥料を使って、徹底した栽培管理を行うことで甘みが凝縮された上質なりんごが実ります。

「寒い冬から、暑い夏を乗り越えて、実りの秋においしいりんごを届けられるように頑張っています。」と話す櫻庭さん。
手塩にかけて育てたりんごは、自然な甘みとやさしい食感が魅力です。

小豆島の工房で手間暇かけておいしいジャムに。

木箱いっぱいに入ったりんごは、新鮮なうちに下処理を行います。
品種によって果肉の柔らかさ、香り、甘みが違うので、少しずつ製法を変えながら、シナモンオリーブオイルの風味を感じられる絶妙な塩梅に仕上げていきます。

一見きれいなりんごも、皮を剥いてみると傷がついていることも。雑味のもととなる部分を一つひとつ熟練スタッフが取り除きます。

やわらかな食感の果肉を崩さないように注意しながらゆっくり、じっくり炊きあげる。
素材本来の美味しさをお届けしたいからこそ、製法にはこだわります。りんご、砂糖、レモン果汁だけで炊きあげるシンプルな味わい。とろっと透き通るような黄金色に炊きあがります。

最後に「シナモンオリーブオイル」をたっぷり加えて完成です。
最後に加える理由はりんご本来の色と風味を残すため。シナモンは食材と一緒に炊き込むと、風味がとび、色合いも変わってしまいます。そこでシナモンの香りが溶け込んだ、「シナモンオリーブオイル」を最後に加えることで、色や風味を損なうことなく、素材の美味しさを引き出すことができます。