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【2024年度初搾り】小豆島産緑果オリーブオイル・アルベキーナ


「『木を一本ずつよく見てみい。』
父から口酸っぱく言われた言葉です。」


およそ三十年前に二代目園主である井上勝由から畑を受け継いだとき、最初に教わったのは小豆島の特産品「新漬けオリーブ」づくりでした。厳しく教えられたのは果実の熟度の見極めです。
収穫が早すぎればオリーブの風味が感じられず、遅すぎると鮮やかな緑色に漬け上がりません。木を一本ずつよく見て、一瞬の旬を見極める。二代目園主の教えは、三代目園主の農業人生の礎となって受け継がれています。
代々受け継いできた想いを胸に「小豆島産緑果オリーブオイル」は誕生しました。

熟度の違いの大切さは、オリーブオイルでも同じことが言えるのではないか。そう思った園主は一九九八年、当時主流ではなかった「早摘み」の緑色の果実を搾ってみました。すると初めて味わう、なんとも爽やかで独特の風味があるオリーブオイルを搾れました。
そこから苦味と辛味の絶妙なバランスを実現するため何度も熟度の見極めを試行錯誤し、五年の年月をかけて「小豆島産手摘み緑果オリーブオイル」を完成させました。

伝統の「手摘み・手選果」でしか生み出せない味があります。

果実の質と鮮度の高さをお約束します。

オリーブは全て熟度を見極め丁寧に手摘みし、良質の果実だけを一粒ずつ手で選り分けて搾っています。 人の手で摘み、選び抜くからこそ、実が傷つきません。驚きの新鮮さで、酸度が低く香り高い緑果オリーブオイルが搾れます。
機械収穫の約100倍以上時間をかけた果実をさらに手選果します。

オリーブ果実の質がオリーブオイルの味に直結するからこそ、オイルに適した果実を選り分ける選果作業はとっても大切な作業です。果実が傷つかないように毛布を敷いた選果台の上で、果実を転がしながら1粒1粒目で見て確認していきます。
小豆島産緑果オリーブオイルは世界中どこを探しても井上誠耕園でしか味わえない独自ブレンドです。

小豆島産緑果オリーブオイルは、搾油責任者である大坪と、園主がテイスティングを行い、今年の味を決めています。ミッション種を中心に、苦味・辛味・爽やかさなどのバランスを考えながら複数の品種をブレンドします。気候や環境の変化で、毎年違った味わいになり、今年の味は今年しか味わえません。当園が責任を持って作った井上誠耕園オリジナルの味を、どうか搾りたての今こそ味わっていただきたいです。
選果作業で選り分けた果実は、温度をあげずに搾油する「コールドプレス製法」ですぐに搾油します・搾油担当スタッフの小川は「コールドプレス製法で搾ることで、オリーブ特有の新鮮でフルーティなジュース感が引き立ちます」と話します。
さらに、瓶詰めされたオイルは1本ずつナンバリングし、世界で一つだけのオイルになります。

まずは搾りたてならではの香りをどうぞお楽しみください。

搾りたてのオリーブオイルは、まずはシンプルにパンやパスタ、お刺身やお豆腐にかけて香りをお楽しみください。雑味がなく繊細なお味の「小豆島産緑果オリーブオイル」は、味付けは塩だけで、食材本来の美味しさを活かしたお料理に合わせるのがおすすめです
野生的な見た目からは想像できない甘く優しい味わい

私がスペインを訪れた際、険しい崖の上でたくましく佇み、生命力あふれんばかりに枝を張り巡らせるアルべキーナの木と出会いました。ひとくちオイルを口にすると見た目とは真逆の甘く優しい味わいに大変驚き、「この感動を日本にも伝えたい」と思ったのです。約200本の苗木を持ち帰って小豆島の園地に植樹しました。アルべキーナにしかない美味しさを知っていただきたくて、単一品種で搾っています。
1粒がブルーベリー程の小さな果実である「アルベキーナ種」は、その実を取りこぼさないよう、畑にネットを敷いてから収穫作業を進めます。
熟度を見計らい、濃厚な香りながら後味はすっきり、口溶けやわらかに仕上げました。

爽やかさの中に甘さが漂う、青いバナナのような独特の香りと風味は、アルべキーナ種ならではです。国産のアルべキーナ種は大変貴重で、さらに搾りたては格別な美味しさです。今年も数量限定でのご用意となります。