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今季初登場「アルベキーナ種」がご用意できました。

品種や土地の気候、作り手の想いによって味を変えるオリーブオイル。ワインを飲むときのように、こだわりによって異なるオリーブオイルの味を、ぜひロマンを感じながら、語り合いながら多くの方に楽しんで食べて頂きたい。その想いで今年もスペインの提携農家ルケ家で搾った「アルベキーナ種」を持ち帰りました。

今季はスペインで起きた大干ばつの影響で水不足が続き、収穫量や品質が危ぶまれましたが例年通り、上質な果実の収獲を行うことができました。 これも、アルベキーナ種が非常に強い生命力で干ばつに耐え、果実を完熟させてくれたおかげです。 この特集ではそんなアルベキーナ種の魅力をお伝えします。
オリーブの原種に近いと言われるアルベキーナ種

香り高くとてもまろやかで食べやすいオイルが搾れることから、近年世界中で高い評価を受けている、スペイン北部原産アルベキーナ種。完熟りんごのようにフルーティな香りとまろやかで甘い風味が魅力です。原種に近い品種と言われ、原種こその生命力の強さ、たくましさをもっています。アルベキーナ種の果実は小指の先ほどの小さな果実を鈴なりに実らせます。収穫期には重みで枝が垂れ下がるほどびっしりと実が付く、生命力旺盛な品種です。
オリーブ栽培の歴史6000年の間、人の手が加わることなく現在まで残されたアルベキーナ種にロマンを感じずにはいられません。
アルベキーナ種との出会い

アルベキーナ種との出会いは今から20年以上前、スペイン・アンダルシア州に行った時のこと。野性的な樹形からは想像できないほどやさしくてほわっと口の中で広がる甘い香りと、まろやかで繊細な味に感動したのがきっかけです。 熟すと果実が落果しやすく、樹上で完熟させるのが難しい品種。しかし、大切にしたのはアルベキーナ種ならではの甘い香りや風味をより際立たせることでした。 小豆島でのオリーブ栽培で培った経験をもとに収穫のタイミングを見極め、木成り完熟の状態で収穫することで果実が最も風味豊かな時期に収穫しています。優しいながらも濃厚なアルベキーナ本来の風味を味わっていただくために単一種のみで搾り、搾りたての鮮度を保った状態で小豆島へ持ち帰りました。
まろやかな味わいを最大限楽しむために

オリーブの実は、熟していくにしたがって緑から赤紫色、黒色へと変わっていきます。エキストラヴァージンオリーブオイル「アルベキーナ種」は、このうち真っ黒になるまで樹上で完熟した実だけを収獲し、搾ります。アルベキーナ種は熟すと落果しやすいため、樹上で黒く完熟させるのが難しいと言われていますが、バナナのような甘い香り、味わいの柔らかさといったアルベキーナ種特有のおいしさを最大限引き出すために、あえて樹上完熟に挑戦しました。
そのまろやかな味わいを楽しんで頂くために、まずはチーズやパンにたっぷりとかけてお召し上がりください。その繊細な味わいは、乳製品に非常によく合います。また、パンなどの小麦の香ばしい風味を邪魔することなく、ふわっと広がる優しい味わいは、まさにパンのおともにぴったりです。
ふわっと香る甘い香り

優しい口当たりとまろやかで繊細な味わいのアルベキーナ種は酸味のある果物やトマト、乳製品によく合います。煮込み料理やスープの仕上げに加えると風味とコクが出ます。