小豆島では今から約400年前の江戸時代初めより、手延べ素麺作りが始まりました。
温暖で雨が少なく、日照時間が長い小豆島の気候が素麺作りに適しており、兵庫県「揖保乃糸」・奈良県の「三輪素麺」と並ぶ日本三大素麺産地の一つとして位置づけられています。
今もなお、古くから伝わる伝統の手法を守り、「手延べ法」によって作られる小豆島素麺。
「手延べ法」とは、少し延ばしては熟成させる工程を何回も繰り返すことにより、弾力のある美味しい麺に仕上げる手法です。
素麺の素材は、小麦粉と塩と水と油のみ。素朴ゆえに、奥が深く、昔ながらの勘を持つ経験豊かな職人の「手」がなければ、小豆島素麺の美味しさの要である、コシや弾力性は出ません。

今回豊かな自然が溢れる小豆島の肥土山地区の麺職人佐伯さんに特別にお願いしつくっていただきました。佐伯さんは100年以上続く小麦問屋で、さらに60年以上前から麺もつくっており、まさに小麦粉を知り尽くしたプロなのです。
今回そんな佐伯さんと一緒に選び抜いたのが、香川県産小麦「さぬきの夢」を使ったブレンド小麦粉。特に「さぬきの夢」は「モチモチ感」「甘味」が楽しめるのが特徴であり、他の小麦粉とバランスよく合わせたことで、味わい・もちもち食感の麺が楽しるんです。

平麺は、最適な熟度を見極めないと平らな状態を保ったまま薄く延ばせない難しい麺。小豆島に伝わる文献「小豆島年中産物書上帳」の中でも、平麺を製造する者は少なく、上級の品物として特別につくっていたものと記されています。そんな小豆島400年の伝統技術を受け継いだ島の熟練職人が、自身の指先の感覚や乾燥具合など長年の勘で1本1本伸ばしていく、まさにここにしかない貴重な特製麺なのです。

島の手延べ技術、さらにこだわりの小麦粉でつくるからこそ、シンプルにいただくことで小麦の甘みと味わいがしっかり楽しめるんです。なのでまずは、小麦の味わいを確かめてください!
さらに冷やすとモチモチ食感、温かい麺では小麦の香りがより楽しめるのでぜひお楽しみください!