小豆島では今から約四百年以上前の江戸時代初めより、手延べ素麺作りが始まりました。 温暖で雨が少なく、日照時間が長い小豆島の気候が素麺づくりに適しており、兵庫県「揖保乃糸」・奈良県の「三輪素麺」 と並ぶ日本三大素麺産地の一つとして位置づけられていたんです。

今もなお、古くから伝わる伝統の手法を守り、「手延べ法」によってつくられる小豆島素麺。 「手延べ法」とは、少し延ばしては熟成させる工程を何回も繰り返すことにより、弾力のある美味しい麺に仕上げる手法です。 素麺の素材は、小麦粉と塩と水と油のみ。素朴ゆえに、奥が深く、昔ながらの勘を持つ経験豊かな職人の「手」がなければ、 小豆島素麺の美味しさの要である、コシや弾力性は出ません。

「大吟醸」といえば、日本酒を思い浮かべますよね。お酒の原料となる米を通常より磨き上げるため、華やかな香りが立ち、さらりと澄んだお酒が楽しめると言われています。
「貴珀」を「大吟穣」と呼ぶわけは、小麦を通常より磨き上げているからです。(こちらの「穣」は、あえて「みのる」の漢字表記を使っています) 一般的な素麺は、小麦全体の60%を使用して作られるのですが、「貴珀」では小麦の中心部30%のみを使用して作られています。そうすることで、何とも言えない洗練された味わいになるんです。

小豆島素麺では酸化しにくい油として「ごま油」をつかって素麺を伸ばしていきますが、「大吟醸　貴珀　特級」にはさらに酸化しにくいと言われる「オリーブオイル」を使用しています!
「オリーブオイル」は素材の風味を損ねないので、磨き上げた小麦の風味を引き立たせてくれるんですよ。

素麺の「ふし」をご存知ですか?
手延べ素麺は細い棒にかけて伸ばし、まっすぐの部分を切り落として完成するのですが、 棒にかかっていた丸い部分を「ふし」と呼びます。
くるっと丸い可愛い形の「ふし」を味わえるのは、素麺どころならでは。 小豆島では、にゅうめん仕立てにして食べる習慣があります。
お味噌汁に入れたり、グラタンにしたり、ショートパスタみたいにつかったり・・・色々お楽しみ下さいね。

木箱を縄で美しく縛った仕上げを行っておりますので、お中元などのご贈答におすすめです。