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小さな苗木の植樹から、一年一年、学びと工夫を重ねて。
小豆島の池田港の近く、おだやかな瀬戸内海に向かってなだらかに広がった土地に、私たちのぶどう畑があります。自分たちが育てたぶどうで美味しいワインを作りたい、そんな思いからワイン造りへの挑戦がはじまったのは2021年――。オリーブと柑橘のプロである私たちにとってもぶどう栽培は“はじめて”だらけ。選んだ品種は日本固有の「マスカット・ベーリーA」で、オリーブ畑のそばに200本の苗木を植えてから、木はどう仕立てるのか、枝にどのくらい実を付けるのか、ひとつずつ調べながらの毎日がはじまりました。ワイン用のぶどうは甘さが必須。ですがもちろん、すぐ甘いぶどうが実るわけではありません。私たちがまず取り組んだのは土づくり。オリーブを搾った後の残滓や、剪定したチップから作った堆肥を使うのが、井上誠耕園ならでは。そうやって土の中の微生物を増やしていくと、次第にふっくらと豊かな土に変わっていくのが分かりました。その土の栄養を吸い上げた木が、たっぷり日差しが浴びられるよう枝葉を整え、草を刈り、日々畑に顔を出して。
私たちの仕事に応えるように、年々収穫量が増え、濃く甘くなっていった畑のぶどう。そして味わいが上がってきたワイン。昨年9月の収穫ではさらに一段階、ぶどうの質が高まった手ごたえを感じ、中でも良い実を選りすぐって期待を込めながらワイナリーに送り込んだのでしたが――ついに、2025年産が出来上がりました。
懸命に手をかけた分、懸命に応えてくれようとする作物に有難さを感じながら、年を重ねて深みを増してきた私たちのワイン造り。今年の味にご期待ください。
2025年度産「小豆島ワイン」は
若い花の香りに、フレッシュな酸味。さらりと喉を通る “みずみずしい赤ワイン” です。
「ワインの味は“テロワール”で決まる」――そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。“テロワール”とは風土、土地の個性や環境のこと。農作物はどれも、触れていた土や水、風や日差しが味を培うものであり、とりわけぶどうはそれが強いと言われます。だから2025年度産「小豆島ワイン」は、私たちの畑の、2025年の季節の中で生まれた、ここにしかないもの。昨年度よりさらに深みが増したそれは、潮風が当たる海沿いの畑育ちならではのフレッシュな口当たりに、花を思わせるフルーティな香りが広がって、少し冷やして飲みたいみずみずしさ。洋食だけでなく和食にも合わせられて、夜だけでなく昼飲みにも。バランスがよく、飲みたいシーンが広がる赤ワインです。
若い花の香りに、フレッシュな酸味。さらりと喉を通る “みずみずしい赤ワイン” です。
2025年産の醸造のポイントを聞きました!
「2025年度産は、ぶどうの果皮から香りを引き出す醸造を試みました。「マスカット・ベーリーA」は甘い果実の香りが特徴的な品種。そして、ぶどうの出来を確かめて、この方法が合っていると選択。今までよりもフレッシュで、香りがいい一本に仕上げました」
醸造した「井上ワイナリー」
梶原さん
梶原さん
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