エッセンシャルオリーブオイルを搾るためには、いくつもの難関があります。

エッセンシャルオイルに使用しているミッション種は、他の品種に比べてデリケートで、きれいなブラックオリーブに仕上げるのがとても難しい品種です。
木の状態や天候が状態を左右するのはもちろんのこと、春の剪定※がしっかりできていなければ、台風の影響で実に擦り傷ができやすくなります。傷実は「エッセンシャルオリーブオイル」には使用できないため、これらの難関をすべてクリアした希少な「天成りオリーブ」を中心とした果実が選ばれ、商品となっているのです。

また、「エッセンシャルオリーブオイル」は私たちにとって、その年一年の栽培技術と搾油技術の良し悪しが推し量られるものです。私たちは毎年より良質な実、より良質なオイルを求めてエッセンシャルオリーブオイルを作り上げ、栽培技術と搾油技術の向上に情熱をかけています。

※剪定とは・・・風通しや日当たり、また成長の促進、病害虫予防のために適度に枝を切り落とす作業のこと

「オリーブの木をちゃんと1本ずつ見てみい。木の一番上になった実が、一番きれいなんや」。今から約30年前、都会から戻って農家を継ぐことを決めた私が、親父から口酸っぱく言われた言葉です。
木の一番上に実る天成りオリーブは艶っぽくて丸々と大粒で、本当にきれいなものです。そんな極上の果実だけを選りすぐって搾ったエッセンシャルオリーブオイルは、親子三代オリーブ農家である私たちの想いの結晶です。

1本のオリーブの木でも、太陽に一番近いてっぺんで実った果実を「天成りオリーブ」といいます。
小豆島の太陽をたっぷり浴びて育った「天成りオリーブ」は、1本の木の収穫量からわずか10分の1しか得られない希少な果実。
黒く輝く大粒は、しっかり完熟して美容成分を豊富に含んでいる証です。
収穫するときは傷がつかないよう、脚立に登って一粒ひと粒丁寧に手摘みします。

▲均一に赤黒くなるまで完熟した果実を搾り、ゆっくりと自然ろ過させています。(右写真/芥川 仁)

今年は、枝葉を刈り込むことで樹を元気に、より強くする「強剪定」を行った影響で収穫量は少なくなりましたが、その分一粒一粒にたっぷりと栄養が蓄えられた上質な果実が実りました。
井上誠耕園の畑で収穫したオリーブから搾った黄金色の生のオイルは、超熟果実ならではの甘い香りと、肌に伸ばしたときのなめらかな使い心地が魅力です。

お肌のために行き着いた答えは何も足さない「生の美容オイル」でした。

旬の「天成り」果実には、小豆島の風土のなかで一年かけて蓄えたビタミンE、ポリフェノールなどの天然美容成分がたっぷり。
とくに人の皮脂に近いオレイン酸トリグリセリドを約80%も含んでいるので、お肌にのばしてもベタつくことなくすっとお肌に溶けるようになじんで、乾燥しがちなお肌をしっとりと守ります。
使い続けていただくことで、ふっくら柔らかでつややかなお肌を育ててくれます。