
井上誠耕園スタッフ:商品開発担当・井上 美紀子
今月のポイントは豆腐をオリーブオイルに漬け込むことです!
夏に熱がこもりやすい方、夏冷えしやすい方、どちらの方にもお役立ていただけると思います。
豆腐の完熟オリーブオイル漬け

エキストラヴァージンオリーブオイルで漬け込むことで豆腐がチーズのような食感に!
豆腐は熱を取りながらも水分を補い、うるおいを与えてくれる涼性の食材です。この豆腐を完熟オリーブオイルに漬けました。冷蔵庫で約1週間、保存もできます。また、豆腐を食べた後のオリーブオイルは調理にもお使いいただけます。
使用したオイル
材料(2人分)
- エキストラヴァージン完熟オリーブオイル:豆腐が浸るくらいの量
- 豆腐(絹ごしでも木綿でも可):半丁
- 塩:ひとつまみ
- ブラックペッパー(粒)
- 鷹の爪(種を取る):1本
- ハーブ類(あればローズマリーやローレルなどお好みで):1本
作り方
- 豆腐にキッチンペーパーを敷き、重しをのせてしっかり水抜きする。
- (1)を好みの大きさに切る。
- 煮沸消毒した瓶などの入れ物に完熟オリーブオイルを②の豆腐が全て浸るくらいの量を入れ、ハーブ、塩、ブラックペッパー、鷹の爪を入れる。
- (3)を冷蔵庫で漬け込み、2〜3日ほど経ったら食べごろ。冷蔵保存しておけば1週間ほどは日持ちしますが、できる限りお早めにお召し上がりください。
豆腐の完熟オリーブオイル漬けさえあれば「熱こもり」「夏冷え」どちらのタイプにもアレンジOK!
「熱こもり」タイプの方におすすめのアレンジ

トマトと豆腐のカプレーゼ
ほてった身体を冷まし、熱をとる働きのあるトマトや豆腐で作る爽やかなサラダです。
夏野菜の代表選手であるトマトは、身体にたまった熱を冷やしてくれる寒性の食材。これに、完熟オリーブオイルで漬けたチーズのような食感の豆腐を合わせて、イタリアのサラダ“カプレーゼ”風に仕立てました。
材料(2人分)
- 完熟オリーブオイルで漬けた豆腐:3〜4枚
- トマト:1個
- バジル:4〜5枚(大葉でも代用可)
- ブラックペッパー:適量
- 豆腐を漬けた完熟オリーブオイル
作り方
- 冷やしたトマトを皮ごと1㎝ほどの厚さに輪切りにする。
- お皿にトマト、豆腐、バジルと交互に並べて、ブラックペッパーと豆腐をつけていた完熟オリーブオイルをかけたらできあがり。
「夏冷え」タイプの方におすすめのアレンジ

ニラとエビの卵とじ 黒酢あんかけ
夏冷えした身体を温めるニラとエビの最強温性コンビで乱れた体調を整えましょう。
エアコンによる夏冷えや、アイスクリームなど冷たい物の食べ過ぎによる不調は、身体が冷えていることが原因。身体を温める作用があるニラやエビを使って、簡単な卵とじに。食べやすいように、黒酢あんをかけていただきます。
材料(2人分)
- 完熟オリーブオイルで漬けた豆腐(サイコロ状):5個
- エビ:4、5匹(小ぶりなもの)
- ニラ:1/3 束
- 卵:2個
- 生姜汁:適量
- 黒酢あん
- 黒酢あんの作り方
- 水:20cc
- 砂糖:大さじ2
- 酒:大さじ1
- 醬油:大さじ1/2
- 塩:少々
- 黒酢:50cc
- 鶏ガラスープの素:小さじ1/4
- 葛(ない場合は片栗粉):小さじ1
- 黒酢あんの作り方
作り方
- フライパン(小さなものがよい)に豆腐を漬けていたオリーブオイルをひき、下処理したエビ、約3㎝に切ったニラをざっと炒める。
- 溶いた卵の中に生姜汁を入れて、(1)に流し込み、オリーブオイル漬けしておいた豆腐を加える。
- 蓋をして全体に火を通す。
- 別の鍋に黒酢あんの調味料を入れて火を入れ、全体がなじんだところで溶き葛(もしくは片栗粉)を入れてとろみをつける。
- (3)をお皿に盛り、(4)をかけたらできあがり。
マメ知識 ~薬膳から見る食材の働き~
〜身体を冷ます〜
【トマト】
ほてった身体を冷やし、のどの乾きを止めてくれるので夏バテ解消におすすめ。肝の働きを助け、解毒作用を高める。
〜身体を温める〜
【エビ】
血行を促し身体を温める作用がある。胃腸が弱い人におすすめ。食べ過ぎると身体に余計な熱がこもるため注意。
【ニラ】
身体を温める作用はもちろん、免疫力を高めてくれるので、冷え性や風邪予防にも適している。
熱こもりタイプと夏冷えタイプの判断は前のページでご紹介しています。