おいしく健康「オリーブ通信」(神無月)/2016年10月:第4号-身体をうるおす「秋の食養生」で健やかな身体へ

秋の乾燥は肌あれや体調不良の引き金に!

秋が深まる10月、こんなお悩みはありませんか?

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秋の体調不良は、大気の乾燥が原因!?

猛暑続きの夏から一転、徐々に気温が下がっていき、ずいぶん過ごしやすい季節になりました。ところが秋めいたのと同時に、「なんだか喉が痛い」「そういえば咳や痰も出るな」「アレルギーの症状も出てきたし、肌が乾燥してむず痒い」「鼻詰まり」「花粉症」「喘息」「肌あれ」と、秋に入ってこのような症状が出てくる方が続出。みなさまは大丈夫ですか?

薬膳では、これらの症状は秋の乾燥により、肺が乾燥したためだと考えます

肺は内臓の中で唯一、呼吸によって外気と直に触れる臓器です。夏から秋へ徐々に気温が下がってくることで、大気による乾燥から粘膜や肺に影響を与えるため、喉の痛みや喘息など呼吸器系のトラブルが出やすいのです。こういった季節を乗り切るために大切なことは、身体をうるおすこと。つまり、身体にうるおいを与える食材を食べることが大切になってくるのです。

と解説するのは、国際薬膳師の尹玉さん。

白い食材で全身うるおいケアを

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身体をうるおすためには、一般的に水分を多めに摂ることなどを考えがちですが、薬膳では日々の食事の食材で補います。さらに生薬以外にも、私たちが普段食べている、スーパーで売っているような食材にも一つひとつの特性があると、薬膳では考えます。

薬膳の秋の食養生では肺をうるおす食材は、主に白い食材を食べるとよいと言われています。ただし、白い食材すべてが該当するのではありませんので、ご参考までにおすすめの食材をご覧くださいね

と尹玉さん。
今回は井上誠耕園のオリーブ食品「低温抽出ガーリック」と「芋・栗・小豆」を使って、秋の食養生レシピを考案。身体をうるおす食材は、山芋と百合根を利用しました。食卓で食べるのもよし、秋の夜長にお酒と一緒に味わってもいいとっておきのレシピです。次のページでご紹介していますので、ぜひご自宅で作ってみられてください。

薬膳アドバイザー国際薬膳師・尹 玉(インユイ)さんプロフィール
中国黒竜江省生まれ。
日系企業でキャリアを積んでいた時に、大病を煩ったのがきっかけで薬膳の道へ。現在は福岡で薬膳レストラン「天地・礼心」のオーナーでありながら、「東方薬膳学園」にて学院長を務める。