こんにちは。井上誠耕園の広報担当・斉藤です。
小豆島で暮らし始めて7年。この夏、ずっと気になっていた「小豆島八十八ヶ所霊場巡り」に挑戦してみることにしました。小豆島を自分の足で歩き、祈り、改めてみつけた島の魅力をお伝えしていきます。
今回は、小豆島随一の難所に挑戦します!
■小豆島の大自然を拝む
滝ノ宮堂を後にして歩くこと5分、ついに道案内が見えました。
本日一番の難所「笠ヶ瀧」へと続く道です。
しばらく進むと、立派な竹がそびえたつ、山道に入りました。
竹林を抜けると山奥にもかかわらず、石仏がぽつり、ぽつりと並ぶ不思議な山道が続きます。
歩き続けると急に見晴らしがよい場所に出ました。
そして、歩き疲れた中で突然見えたその景色に声も出ない程感動しました。
それは、島の人たちが暮らす小さな集落と美しい棚田、そして山の向こうに海まで見える、本当に美しい景色でした。
自然と人が共存する小豆島ならではの景色。
ずっと変わらずにあって欲しいと心から願いました。
■いざ、登ります。笠ヶ瀧!!
そしてついに到着しました、「笠ヶ瀧」!
猫に癒されながらふと上を見上げると・・・
ん・・・?
これを登るのですかっ!?
そこには、諦めたくなってしまうような険しい岩場がありました。
足元は全て岩!階段はありません。
中央の鉄柵をつたって、自分の足腰を頼りに登っていくしかありません。
この日、既に10km以上は歩いている私。
しかし、「いや、ここで諦める訳にはいかない!」と自分を奮い立たせて登り始めました。
一歩一歩、足元を確かめながら登り、あともう少し!というときに、
なんとこれまで頼りにしてきた鉄柵が鎖に変わり、手元が急に不安になります。
これは手厳しいよ!空海さ~ん!
と心の中で叫びながら何とか本堂の前にたどり着きました。
(大袈裟に書いておりますが、ゆっくり進めば大丈夫です!高齢の方も登られるそうですので、ご安心ください!)
さすがは山岳霊場。ものすごい迫力の岩肌が間近で見えて、ワクワクしました。
本堂の中は撮影NGということで、写真はありませんが、本堂内では“願いが叶う“と言われる指輪が売られており、その指輪を求めてたくさんの人が訪れるそうです。
指輪は願いが叶えばお礼の意を込めて返しに来る風習があり、本堂の中には願いが叶った人たちの指輪がたくさん山盛りに飾られていました。
これだけの人の願いが叶ったのだと思うと何とも平和な気持ちになります。
お参りを終えて、さあ降ります。
・・・あれ?どうやって降りるの?
なんと、笠ヶ瀧の本堂につながる道は登ってきた厳しい岩場の道1本しかありませんでした!
来た道を鎖をつたいながら、恐る恐る降り、無事に戻れたときには心底ホッとしました。
(個人的には、降りるときの方が怖かったです・・・。)
■本日はここで打ち止め!
笠ヶ瀧を降りたあとは、第七十二番「滝湖寺(りょうこうじ)」と第七十三番「救世堂(ぐぜどう)」でお参りし、私のお遍路初日は無事に終了しました。
一日で回った霊場は12か所。
そう、小豆島霊場は1週間程歩けば、88か所回れてしまうのです。
そんな手軽さもあるうえ、一日回れば「またすぐ行きたい!」と思わせてくれるほど、歩き遍路は魅力たっぷり。
これからも小豆島の情報も合わせてお伝えしていきますので、乞うご期待!
■おまけ
笠ヶ瀧のふもとには、大きなヤギがたくさんいました!とっても可愛かったです。
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