こんにちは。井上誠耕園の広報担当・斉藤です。
小豆島で暮らし始めて7年。この夏、ずっと気になっていた「小豆島八十八ヶ所霊場巡り」に挑戦してみることにしました。小豆島を自分の足で歩き、祈り、改めてみつけた島の魅力をお伝えしていきます。
\お遍路日記vol.1~vol.8はこちらから▼!/
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■てくてく歩いてみつけたもの
多聞寺を抜けてたどり着いたのは、第七十四番札所「円満寺」。
到着してびっくり!巨大な樹が入り口にそびえ立っていました。
こちらは、小豆島・土庄町指定の天然記念物「円満寺の真柏(シンパク)」です。
島内2番目の樹齢約400年を誇る巨木は、近くで見ると物凄い迫力です。
円満寺を出ると民家に囲まれた田舎道を抜け、第四十九番札所「東林庵」に到着。
続いて、はにわ(?)のような可愛い置物があるお庭の横を通って、第五十番札所「遊苦庵」をお参りしました。
■「巨大シンパク」との出会い
そして今回一番楽しみにしていた第五十四番札所「宝生院(ほうしょういん)」に着きました。
宝生院の境内には、第五十一番札所「宝幢坊(ほうどうぼう)」・第五十二番札所「旧八幡宮」・第五十四番札所「宝生院」の3か所の札所があり、とても広い敷地があります。
私が楽しみにしていたのは、ここには円満寺と同じく、巨大な「真柏(シンパク)」と呼ばれる、天然記念物の樹木があるからでした。
その巨木の存在は、宝生院の近くまで行けばすぐ分かり、写真に納めるのが大変なほどの大きさです!
近くに行くと首が痛くなるくらいの、あまりの巨大さに圧倒されっぱなしでした。
日本最大の真柏(シンパク)と言われる宝生院のシンパクは、シンパクの中では唯一、国の特別天然記念物に指定されている、大変貴重な樹木です。
何と、応神天皇の手植えによるものと伝えられており、樹齢は1500年以上と推定されています。
木の高さは24メートル、幹の周囲は16メートルもあり、これぞまさに“仏が宿る木”!といわんばかりの幽玄さ。
さらに驚くことに、このシンパクには3匹の聖獣が住み着いているというのです!
まず1匹目が「龍」。
天に向かい、幸せをつかみに行く昇り龍と言われ、日本では水を司る神とされているそうです。
そして2匹目は「象」。
お釈迦様誕生の際、母である摩耶夫人は6つの牙を持つ白い象がお腹の中に飛び込んできた夢をみて懐妊したとされ、とても神聖な動物です。
3匹目は「亀」。
鶴は千年、亀は万年と言われるように、長生きの縁起物とされています。
1500年以上もの長い年月をかけて自然と浮かび上がった動物たちの姿に、とても神秘的なパワーを分けていただきました。
いつか皆さんにもぜひ一度、ご自身の目で見ていただきたいです。
■伝説が残る「行者堂の大岩」
宝生院を後にして、小豆島霊場内唯一の「馬頭観世音」がご本尊である第五十五番「観音堂」と、
「行者堂の大岩」伝説がある第五十六番札所「行者堂(ぎょうじゃどう)」を巡り、小豆島霊場総本院まで歩いて、2日目のお遍路は終了しました。
「業者堂の大岩」は、裏山から3メートル立方の大きな岩がゴロゴロと物凄い速さで落ちてきた際、
空海さんがちょうど通りかかって、手に持っていた錫杖(しゃくじょう)を岩にかざして念仏を唱え、ぴたりと止めたという言い伝えがあるそうです。(空海さんパワー、おそるべし!)
■おまけ
2日目のお昼ご飯は、小豆島の肥土山地区で長年地元民に愛されている商店「おかだや」さんの
新鮮なお刺身をいただきました!
お魚が新鮮!美味しい!そして安い!!と評判の「おかだや」さんは、とても味のある昔ながらの商店で、大型スーパーやコンビニが近くにない肥土山集落の人々にとって、とてもありがたい存在です。
お遍路中のお昼ご飯はどうしてるの?という質問を時々いただくのですが、基本は握ったおにぎりを持参して座れる場所をみつけて食べています。
しかし時々地元ならではのお店の味をいただくのも、楽しみの一つ!
「おかだや」さんは手作りコロッケもとっても美味しいそうで、この日は販売していなかったので食べられなかったのですが、また買いに行きたいです。(日曜日以外の日に販売していて、予約もできます!)
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