こんにちは。井上誠耕園の広報担当・斉藤です。
小豆島で暮らし始めて7年。この夏、ずっと気になっていた「小豆島八十八ヶ所霊場巡り」に挑戦してみることにしました。小豆島を自分の足で歩き、祈り、改めてみつけた島の魅力をお伝えしていきます。
今回は険しい遍路道をどんどん歩きますよ~!
■お遍路道と、そうめんと。
第六十九番札所「瑠璃堂」を抜けると、“これぞ遍路道!”と言わんばかりの細い山道が待ち構えていました。
初めての険しい山道になんだかワクワクします。
不安なときは、道しるべを!
ということで、先輩お遍路さん自作の道しるべを木に結びます。
次に通るお遍路さんも、また自分が次に回るときも、これで迷わない!という安心感を与えてくれます。
山を歩いて少し開けたところに出ると、反対側には涼しそうに空を泳ぐ素麺の姿が見えました。
細い絹の糸のような素麺が風に揺れてキレイでした!
実は、小豆島は約400年も歴史がある素麺の産地。
兵庫県の「揖保乃糸」、奈良県の「三輪素麺」に並ぶ日本三大素麺産地の一つなのです。
その歴史の始まりは、江戸時代に島民の人たちが、お伊勢参りの帰りに三輪を訪れ、製造方法を学んで、その技術を小豆島に持ち帰ったことが起源とされています。
お伊勢参りがきっかけというのが、何とも小豆島らしく、「祈りの島」ならではのエピソードです。
歩き遍路をしていると、島の歴史や産業も垣間見えて、新しい発見があるのが魅力です。
■実はあるお方のゆかりのお寺!!「長勝寺」
ああ、素麺食べたいな~!と思いながら到着しました、第七十番「長勝寺」。
実はこちらの長勝寺、時代劇や歌舞伎で有名な、あるお方ゆかりのお寺なのです!
その方とは・・・
忠義の心を描いた名作「忠臣蔵」の登場人物、
江戸時代の武士『大石内蔵助(くらのすけ)』さん!!
なんと大石内蔵助の旧宅を庫裏(くり…仏教寺院において僧侶が修行する清浄な場所)として購入し、この場所に再建したのが現在の長勝寺なのだそう。
お寺内には、大石内蔵助愛用の茶釜や大石家所蔵の屏風などが秘蔵されているらしく、
小豆島にそんなものがあったなんて・・・!と驚きでした。
本堂に入ると、小さなお子さんを抱えた奥様が読経のリズムに合わせて木魚をたたいてくださり、温かい気持ちになりました。
かわいいお子さんたちが元気にすくすく育ちますように。
■まだまだ、歩きます。
長勝寺を出ると、再び険しい遍路道に突入!
歩くこと30分、ようやく次の霊場・第七十一番札所「滝ノ宮堂(たきのみやどう)」に到着しました。
2人並ぶお地蔵様がかわいい。
滝ノ宮堂は、小豆島の北側に位置し、標高も高いので、冬はとっても寒いそう。
滝ノ宮堂の桜は、小豆島の中でも一番開花が遅いらしいです。(小豆島八十八ヵ所ガイドより)
■おまけ
お遍路さんが歩く道には、前回ご紹介した「石手印」やお遍路さんがつけてくれる道しるべなど、様々な道案内があって、見つけるとほっこり温かい気持ちになります。
今日はそんな道案内の数々をご紹介!!
これからもときどき、道案内特集をしていきますので、お楽しみに。
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