3月15日はオリーブの日!小豆島のオリーブは植栽110周年

オリーブと柑橘の農園、井上誠耕園(所在地:小豆島町池田、園主:井上智博)がある小豆島では、今年「オリーブ植栽」110周年を迎えます。
昭和47年に小豆島で制定された「オリーブの日」3月15日には、島内でオリーブに関するさまざまな催しが行われ、当園の直営店舗でもオリーブ植栽110周年にちなんだイベントを開催します。

※オリーブの日について
昭和25年3月15日に昭和天皇が四国訪問時に小豆島にお立ち寄りになり、オリーブの種をお手まきしたことに由来しています。
昭和47年に、当時衰退していた小豆島のオリーブ生産を憂いた有志によって結成された「オリーブを守る会」が、「もっと多くの人にオリーブを知って頂きたい」と制定しました。

井上誠耕園のオリーブの日イベント

毎年オリーブの日にはさまざまなイベントを行っている井上誠耕園。
今年も地元・小豆島の人にもっとオリーブオイルを身近に感じてもらおうと、小豆島町池田港近くの直営店舗・らしく本館(小豆島町蒲生甲61-4)では3月15日から18日の4日間「小豆島オリーブの日感謝祭」を開催します。
1階 オリーブ専門店 井上誠耕園 ザ・スタイルショップ マザーズ
オリーブオイルの量り売りやアヒージョの試食(土日限定)、スタンプラリー、110周年にちなんだ特別割引など
2階 カフェ・レストラン 忠左衛門
手延べパスタ祭り(4種類のパスタコース)、オリーブオイルコンフィ(オリーブオイル漬け)&サラダバーなど

井上誠耕園 3月の農園の様子

オリーブは暖かくなると根が動きだし、新芽を伸ばしはじめます。
いよいよ春を迎える畑では、今年一年オリーブや柑橘がすくすく育ち、無事に収穫の秋を迎えることができるよう畑や木を整えます。

3月の主な農園作業
・オリーブ、柑橘の木の剪定 (柑橘がメイン)
・オリーブの木の植替え(大きく育ったオリーブの木の引っ越し)
・畑の除草
・施肥
・開墾作業(耕作放棄地や雑木林を畑に再生)

小豆島とオリーブの歴史の変遷

国産オリーブのはじまりは日露戦争から

明治37年から38年の日露戦争の結果、日本は北方領海に広大な漁場を獲得しました。そこで獲れる大量の海産物の保存に頭を悩ませた日本政府は、解決策として魚介のオイル漬けに着目。海外で油漬けに使われていた「オリーブオイル」の国産化をめざし、オリーブの栽培計画をスタートさせました。
そしていまから110年前の明治41年、政府によって三重、鹿児島、香川県小豆島でオリーブの試験栽培を開始。そのなかで唯一栽培に成功した小豆島は、その後国内唯一のオリーブの生産地として試行錯誤を重ねながら栽培・加工の技術を高めていきました。

小豆島のオリーブ生産の衰退と回復

小豆島のオリーブ栽培は昭和39年に栽培面積130ha生産量462tとピークを迎えますが、昭和34年の輸入自由化による安い外国産加工品の影響や、害虫被害の増大によってしだいに衰退していきました。
昭和63年には栽培面積34haにまで減少しましたが、平成に入りイタリア料理や健康食ブームによってオリーブオイルの認知・人気が広がり、国産オリーブの生産量も少しずつ増加に転じます。
平成15年に小豆島の旧内海町(現小豆島町)が「オリーブ振興特区」として認定されると、企業もオリーブ栽培に参入できるようになり栽培面積も広がっていきます。香川県もオリーブ栽培を振興し、県内の栽培面積は平成23年に144haと最盛期を越えました。平成26年現在、香川県はオリーブ栽培面積178ha、生産量では国内生産の95.3%を占める376tを誇ります。
また、香川県農業試験場小豆オリーブ研究所によると、農業の6次産業化や耕作放棄地対策、地域活性化の目的で平成20年以降、小豆島にオリーブ関係の視察が急増しているようです。
国内のオリーブ生産は九州を中心に中四国、関東など全国に広がり、110年前に小豆島ではじまった国産オリーブ栽培はいま、盛り上がりを見せています。

本件に関するお問い合わせ
井上誠耕園 広報担当 八十(やそ)、西里
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