3月15日「オリーブの日」から小豆島の歴史をたどる

オリーブと柑橘の農園、井上誠耕園(所在地:小豆島町池田、園主:井上智博)がある小豆島では、今年「オリーブ植栽」111年目を迎えます。

                                   

通信販売を通して、全国にお客様を持つ井上誠耕園に、今年の一月の終わり、あるお客様からお手紙が届きました。そこには、当園も知らなかったオリーブの歴史が書かれていました。
オリーブの日を記念して、今回小豆島のオリーブ栽培の歴史をお客様の声から振り返ります。

※オリーブの日について
昭和25年3月15日に昭和天皇が四国訪問時に小豆島にお立ち寄りになり、オリーブの種をお手まきしたことに由来しています。
昭和47年に、当時衰退していた小豆島のオリーブ生産を憂いた有志によって結成された「オリーブを守る会」が、「もっと多くの人にオリーブを知って頂きたい」と制定しました。

■小豆島にオリーブを根づかせた先人の努力と小豆島の人柄

お手紙をくれたのは広島県在住の丸田博子さん。博子さんは明治41年3月15日小豆島西村へ農務省の命令で赴任した香川県農業試験場技手であり、小豆島でのオリーブ栽培を成功させた人物、佐村利兵衛さんのお孫さんです。

佐村さんは駒場農科大学を卒業後、香川県農試技手として赴任、そのとき当時の農商務省より「小豆島でオリーブを育ててみろ」と命令されました。
博子さんによると、佐村さんはオリーブ栽培には前例がないため、誰に聞いてもさっぱり分からず大変な苦労をしたそうです。5年たってようやく果実が実るようになり、努力の末に搾油にも成功します。結果的に日本で試験栽培された鹿児島、三重、香川県小豆島のうち、小豆島だけがオリーブの栽培に成功しました。「気候的な条件にも恵まれたのだろうが、醤油屋が雨水を樽にとって、水やりなど協力してくれた」と佐村さんは生前、博子さんによく話してくれたと言います。
また、佐村さんは一番の思い出は、“御大典のとき香川県の代表特産物としてオリーブの塩蔵を天皇陛下に献上したこと”と語っています。
先人の努力と小豆島の人の温かさがオリーブ産地としての今を築いているのです。

▲小豆島では現在も、オリーブを塩水に漬けて作る「新漬けオリーブ」が特産品です

                                      

■オリーブは愛と平和のシンボル

オリーブは愛と平和のシンボルであり、国連のマークに使用されたり、古代オリンピックの優勝者はオリーブの葉冠を贈られたりしました。
旧約聖書の「ノアの方舟」の物語では「神々が起こした大洪水のあと、陸地を探すためにノアの放ったハトがオリーブの枝をくわえて帰ってきた」とあり、平和の訪れを告げる使者としてオリーブとハトが描かれています。
オリーブは過酷な環境下でもしっかりと根を張って、何千年も生き、人々に恵みを与え続けてくれます。当園はオリーブをこれから先もずっと、小豆島で大切に育てていきたいと願っています。

■3月の主な農園作業

・オリーブ、柑橘の木の剪定 (柑橘がメイン)
・オリーブの木の植替え(大きく育ったオリーブの木の引っ越し)
・畑の除草
・施肥
・開墾作業(耕作放棄地や雑木林を畑に再生)

■井上誠耕園のオリーブの日

今年も地元・小豆島の人にもっとオリーブオイルを身近に感じてもらおうと、小豆島池田港近くの直営店舗・らしく本館(小豆島町蒲生甲61-4)では、3月15日から17日の3日間「オリーブの日大感謝祭」を開催します。
1階井上誠耕園 ザ・スタイルショップマザーズではオリーブオイルの量り売りなどのイベントを実施、2階のカフェ・レストラン忠左衛門では、小豆島産の早摘みオリーブの実で育てたブランド豚「緑果豚」を使った特別ランチが3日間限定で楽しめます。

本件に関するお問い合わせ
井上誠耕園 広報担当 斉藤
メール:h-saito@inoueseikoen.co.jp
〒761-4301 香川県小豆郡小豆島町池田882-6
TEL:0879-75-1355
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