オリーブ、みかんの花が満開の小豆島の5月

オリーブの花

井上誠耕園 5月の農園の様子

オリーブと柑橘の農園、井上誠耕園(所在地:小豆島町池田、園主:井上智博)では、園地が花の時期を迎えています。
オリーブも柑橘も花を咲かせるのは5月。温州みかんや中晩柑といった柑橘類は5月の初めから中旬まで白い花を咲かせ、園内にさわやかな甘い香りを漂わせます。一方、小豆島のオリーブは柑橘類の花が終わった後を埋めるように5月下旬から6月にかけて小さな白い花を樹上いっぱいに咲かせます。街路樹にオリーブが用いられることの多い小豆島では、オリーブの花が初夏の風物詩です。

また、当園のすもも畑では6月の収穫に向けた作業が進んでいます。当園は昭和30年頃からオリーブや柑橘に加えて、小豆島特産の「レットスター」として知られるメスレー種のすももを育てています。
真っ赤に完熟した甘くかぐわしいすももは、当園のある池田地区では栽培を広めた人の名前をとって「幸太郎もも」と呼ばれています。旬の時期が約2週間と短いため、6月下旬から収穫が始まると天候に関わらず休むことなく連日収穫作業が続きます。

梅雨の雨で水分を吸い過ぎてしまうと果実が割れてしまったり、水っぽくなって味がぼやけたりするため、当園では収穫前に約一反ほどあるすもも畑の地面をマルチシート(薄いビニール製の防水シート)で覆い、独自の防水対策をしています。

5月下旬~6月の主な農園作業

・すももの最終摘果
・すもも畑のマルチシート張り
・すもも収穫、出荷
・オリーブの苗木の育成
・梅雨・台風に向けて木の転倒防止対策
・畑の除草作業
・開墾作業(耕作放棄地や雑木林を畑に再生)

オリーブ畑から海への遊歩道を整備中

井上誠耕園がオリーブのある暮らしを提案する拠点として直営する「らしく園」(小豆島町蒲生)では、夏の観光シーズンに向け、オリーブ畑の中を散策しながら海へとぬける遊歩道を整備しています。

遊歩道周辺のオリーブの木は昨年植樹したばかりで、成長途中のオリーブの旺盛な生命力を間近で感じることができます。歩いて約5分で到達する浜辺では瀬戸内海ならではの穏やかな海を楽しめます。オリーブ畑と瀬戸内海を満喫できる小豆島らしい遊歩道は「らしく園」の夏のおすすめスポットです。

二〇一三年から開墾をはじめた「らしく園」は当園の農園スタッフの手で日々整備が進められています。今後は観光農園としてお客様に楽しんでいただけるよう、花やハーブなどを用いて華やかに景観を整えていく予定です。日々成長する「らしく園」をどうぞお楽しみに!

5月の小豆島のイベント「オリーブマラソン」

オリーブの開花にあわせて、小豆島では毎年5月末に「小豆島オリーブマラソン全国大会」が開催され、全国から多くのランナーが集まります。
今年の開催日は5月27日(日)。5キロ、10キロ、ハーフの3種目に分かれて、総勢5,000名以上が初夏の小豆島を駆け抜けます。

昭和53年から始まったこの大会、今年は募集から1週間で定員を越え、応募を締め切るほどの人気です。5,212人の参加者のうち半数以上の2,941名が県外からのランナーのため、期間中はオリーブマラソンをめざして小豆島に渡る人でフェリーはいっぱいになります。

大会の魅力のひとつであるマラソンコースは、気持ちの良い瀬戸内海沿いの道や、小豆島特産の醤油を作る古い蔵が並ぶ「醤(ひしお)の郷(さと)」などを通り、小豆島の景色を存分に楽しめます。島民のあたたかい応援や、参加賞の小豆島の特産品(オリーブ、佃煮、醤油など)、ゴール後の冷やしそうめんのお接待も好評です。

本件に関するお問い合わせ
井上誠耕園 広報担当 八十(やそ)、斎藤
メール:yaso@inoueseikoen.co.jp
〒761-4301 香川県小豆郡小豆島町池田882-6
TEL:0879-75-1355
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