5/21(土)・28(土)・6/4(土)
『初夏の小豆島お遍路体験とオリーブのお花見会』を
開催しました!

オリーブと柑橘の農園、井上誠耕園(所在地:香川県小豆郡小豆島町池田、園主:井上智博)は、5月21日(土)・28日(土)・6月4日(土)の3回に渡って、小豆島の霊場3か所とオリーブ畑を巡る小さなツアーを開催しました。参加者は井上誠耕園の通信販売顧客36名です。

■小豆島遍路を通して、島の魅力、そしてものづくりの背景を知ってほしい

今回お客様を小豆島遍路にご案内したのは、小豆島のことを深く知っていただき、より好きになっていただきたいという想いからです。小豆島には四国八十八ヵ所霊場とほぼ同時期に作られた「小豆島八十八ヵ所霊場」があり、最初のお寺の創始は1200年前と言われます。空海が修行を積んだ跡と言われる巡礼の道と島に根付くお遍路文化は、人を癒し、励まし、心を浄化できるひと時を与えてくれます。そしてその道中では、島で暮らす人々や産業を守る家々のリアルな生き様や営みを垣間見ることができます。実は井上誠耕園の通信販売の最初のお客様も山陰からお越しのお遍路さんであり、私たちが普段から全国のお客様にお届けしている島の様々な産物の本当の背景を知っていただくには、この巡礼の文化を体験していただくことが一番だと考えているのです。

■お遍路初心者の方が楽しめる旅に

お客様をご案内したのは、井上誠耕園がある小豆島池田地区にある霊場で、33番霊場「長勝寺」、41番霊場「佛谷山」、42番霊場「西の滝」の3つです。今回は「お遍路してみたいけれど作法が分からない」「初めてのお遍路なので、詳しい方と歩きたい」といった、お遍路初心者の方向けに、楽しくお遍路体験ができる内容を考えました。

\お遍路日記(ブログ)もよろしければご覧ください▼!/
https://www.inoueseikoen.co.jp/press/?cat=41&utm_source=newsrelease&utm_medium=220613kb

■3つの霊場でのお遍路体験

最初にお連れした33番霊場「長勝寺」では、小豆島霊場会公認の先達さんがお参りの作法やお経の読み方を詳しく説明し、ゆっくりと読経しながらお参りしました。

▲33番「長勝寺」の本堂で初めてのお勤め

小豆島八十八ヵ所のお寺は全て、空海が開いた真言宗のお寺です。有名な「般若心経」は、「空」や「無」といった言葉がたくさん出てきます。私たちは日々悩み、色んなものを抱えながら生きていますが、本当はそれら全て実体のないもの。実体がないのだから心配しなくていい。小さいことに惑わされず、悩まず、生きなさい。般若心経はそんな教えのお経です。広いお堂でお経を読むと、自分を静かに見つめ直せる心地よい時間が流れます。

▲41番「佛谷山」の本堂

2つ目の霊場、41番「佛谷山」では、護摩焚きの炎を囲み、ご住職のありがたいお話しに耳を傾けました。「佛谷山」は、小豆島の地形をそのまま生かして作られた「山岳霊場」の一つで、洞窟の中に本堂があります。その洞窟は遥か昔には岩風呂(今でいうサウナのようなもの)として使われていたとされ、昔の人が様々な祈祷をし、病人の治癒などに励んだと言われています。

▲歩き遍路の様子

佛谷山から次の霊場までの山道は歩き遍路をしました。小豆島の遍路道は、お遍路さんの減少により、荒れてしまっている道もあるものの、ありがたいことに霊場の方やお遍路さんが整備してくれており、安全に歩ける道がまだまだ残っています。
山を歩くと土の感触が足の裏から伝わってきます。金剛杖をつき、自分の足で大地を踏みしめる感覚は心まで律してくれます。

▲42番「西の滝」からの眺め

3つ目の霊場、42番「西の滝」は、長勝寺の奥の院であり、こちらも山岳霊場の一つ。小豆島一の立派な護摩堂で護摩行体験を行い、さぬき百景にも選ばれている絶景を眺めました。

■小豆島の食文化をお接待で

昼食は、井上誠耕園のレストラン「忠左衛門本店」にて、小豆島特産の素麺を小豆島産の醤油をベースにした素麺つゆで。そしてオリーブオイルで揚げた天ぷらと、小豆島の郷土料理「かきまぜ※」を添え、お接待としてご提供しました。

小豆島の醤油も素麺も、産業としての歴史が400年以上あります。しかし、その多くが機械化の波にのまれて衰退しつつあります。産業を守り続けてきた先人たちの想い、そして今も伝統の製法を守って真摯にものづくりに向き合う職人たちの想いを知っていただくきっかけを今後も作っていきたいと考えています。
※かきまぜ:小豆島の海や山の幸を使った郷土料理。干しエビや干し椎茸等の具材を醤油等で味付けし、炊き立てのごはんに混ぜ込む

■何度でも訪れたい、と思える島にしたい

昼食の前には、井上誠耕園の始まりの畑「本園」にて、オリーブの花を眺めながら、園主より小豆島とお遍路文化のことや、オリーブと柑橘を育ててきた井上誠耕園の歴史や想いなどのお話しをしました。

今回1日だけの小さなお遍路体験でしたが、「小豆島がこんなに素晴らしい島だとは知らなかった」「またお遍路しに小豆島に来たい」そんな声を数多くいただき、心に悩みを抱えやすい現代こそ、小豆島の巡礼の文化は人々の心を癒し、小豆島の活性化の一助となる可能性があると知ることができました。次回は秋開催を考えており、これからも小豆島にたくさんの人を呼び込み、小豆島を「巡礼と、美食を届けようとする家々の生き様や営みを発見する旅」ができる島として、魅力発信していく活動を続けていきます。

本件に関するお問い合わせ
井上誠耕園 広報担当 斉藤
メール:h-saito@inoueseikoen.co.jp
〒761-4301 香川県小豆郡小豆島町池田882-6
TEL:0879-75-1355
FAX:0879-75-1612
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