
特集コラム
オイル美容のメリットとは?
美容オイルを用いて、肌のお手入れを行う“オイル美容”。昨今の人気から、日々のお手入れに取り入れてみたい、と興味を持たれている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、美容アロマセラピストの山口美和さんに、美容オイルの詳しい効果やオリーブオイルに含まれる美容成分について伺いました。
そもそも“オイル美容”ってどんな美容法?
“オイル美容”とは、その名の通り美容オイルを用いて行うお手入れのことです。ヨーロッパを中心に古くから親しまれてきた美容法で、年齢、性別を問わず、体や髪など全身をケアすることができます。日本では、その高い保湿保護効果や美容効果、手軽さが話題となり、ここ数年広く認知されるようになりました。

オイル美容が肌によいワケ
オイル美容が支持される理由には、次の2つがあげられます。
肌をふっくら柔らかくする
日々のお手入れに美容オイルを取り入れることで、肌の中の水分と皮脂のバランスを正常な状態に保ちやすくなります。というのも、美容オイルを肌に塗り込むと、肌に適度な油分が補給されます。また、オイルは肌内部から水分の蒸発を防ぎ、乾燥からも守ってくれます。油分が補給され、水分が守られることで、肌はふっくらと柔らかく感じられるでしょう。
肌を清浄にする
人の肌は、代謝によっておよそ28日周期で新しい肌細胞に生まれ変わっています。“ターンオーバー”と呼ばれるこの代謝の仕組みは、年齢や肌の状態によって乱れがちで、その乱れによりさまざまな肌の悩みが引き起こされてしまいます。
こうした問題にも美容オイルは効果的です。というのも肌なじみのよい美容オイルには、毛穴に詰まった汚れや古い角栓を溶かして浮かせるという作用があります。美容オイルを使ってお手入れを行うことで、古い汚れが取り除かれて、健やかな肌が保たれれば、さまざまな肌荒れが引き起こされにくくなるでしょう。
オリーブオイルの成分と美容効果
オリーブオイルの成分のうち、70%以上を占めるのがオレイン酸トリグリセリドです。実はこのオレイン酸トリグリセリドは皮脂に含まれる成分でもあります。そのため、オリーブオイルは他の美容オイルと比べて、特に肌なじみがよいとされています。また、高い保湿保護効果によって肌の乾燥を防ぎ、潤いを保持してくれるほか、酸化に強い特性もあるため、油やけの心配もないとされています。
<オリーブオイルに含まれる主な成分とその効用>
- オレイン酸トリグリセリド:皮脂のバランスを整え、乾燥を防ぐ
- ビタミンE:ターンオーバーを整える
- ポリフェノール:天然の抗酸化物質
オリーブオイルを使ったオススメ美容法
上述のように、オリーブオイルにはさまざまな美容成分が含まれているため、毎日のお手入れに取り入れたいですよね。山口さんにオススメの使用方法を伺いました。
顔全体のマッサージオイル
として使う
◆手順
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1.
洗顔後、オリーブオイルを適量(500玉程度)手にとり、顔全体になじませる
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2.
まずは頬から、人差し指・中指・薬指を使ってマッサージ
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3.
おでこは真ん中からこめかみに向けて、中指と薬指の腹を使って、クルクルとらせんを描くように優しくマッサージ
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4.
目元は、目頭の下からこめかみに向け、そっとなぞる
上記の手順で、オリーブオイルを使ってマッサージを行うことで、肌をハリと潤いに満ちたものへと導くことができるでしょう。力を入れ過ぎないよう注意しながら行ってくださいね。
化粧水の前に
オリーブオイルを使う
◆手順
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1.
オリーブオイルを数滴、手のひらで温め、顔全体を包み込むようにして肌になじませる
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2.
オイルが顔にしっかりなじんだら、化粧水や美容液、クリームなど普段のスキンケアを行う
オリーブオイルを化粧水の前に使うことで、次につける化粧水やクリームを肌になじみやすくしてくれますよ。
スキンケアには美容オリーブオイルを
まれに、食用のオリーブオイルをスキンケアに応用している方もいるようですが、これはオススメできません。というのも、美容用オイルは皮膚における安全性が確認されているものですが、食用オイルでは風味や栄養価を重視するため、あえて果肉成分を残しているものも少なくありません。こうした成分は、敏感な肌では刺激となることもあるので注意が必要です。

まとめ
肌の保湿保護など、幅広い効果が期待できるオイル美容。洗顔後の肌に使えば、次に使う化粧品をなじみやすくしてくれます。特にオリーブオイルは、マッサージ時や化粧水前などいろいろな場面で使える優れものです。年齢や肌質、性別を問わず使用できるため、特に乾燥が気になる時期などには、日々のお手入れに取り入れて、その優れた美容効果を実感してみてくださいね。