オリーブの木を生き返らす

今日はちょっと長編ですが、ぜひ読んでください!

少し前にもお話しましたが
オリーブ畑では今、剪定作業のまっただ中!
〇風通しをよくするため
〇太陽の日差しが当たりやすくするため

農園スタッフたちが手分けしてオリーブの木を
チョキチョキと剪定しています。

そして、私が剪定風景の写真を撮っていると、
背後から「お~い!濱中さんよ!こっち来てみ~!」
という声が。
さっそく声のする方へ行くと・・・声の主はスタッフ三宅さん。

「これ見てみ。」言われるがまま、
指差す先を見てみると、
一度台風の被害にあって立て直した木が
今にも倒れてしまいそうなほど弱々しく佇んでいました。

そしてスタッフ三宅は話しだしました。

「木の根の部分を見てみ~。
 この木は何回も芽吹こうと、必死に根を出した跡があるんよ。
 でも、木自体の表面もめくれる(剥がれる)部分もあるから
 弱ってしまっている。この木は助かると思うか?」

(木が芽吹こうとした跡)

(木の表面が剥がれている部分)

とっさの質問に
「はい!助かると思います!!」と、答えた私。
「きっと剪定して、手を加えれば生き返る思います!」

私の返答におもわずニヤリと、ほくそ笑むスタッフ三宅。
「わしはな、この木を生き返らしてやりたいんよ。
 だってこの木が〝生きたい〟って言ってるのが聞こえるんよ。
 ・・・この木を今から生き返らすぞ。」

と、取り出したのは、、、


なんとチェンソー!!

匠な技で次々に枝を切り落としていく
スタッフ三宅ですが≪次に伸びてくる枝≫をイメージするため
たまに手を休めて、オリーブの木をじっとみつめます。

そして仕上げは剪定ばさみ。

最後の最後まで丁寧に仕上げるスタッフ三宅。
その目はとても暖かく、
「本当に心からオリーブのことが好きなんだな」と、
見ているこちらにも伝わってくるほど^^

・・・そして、剪定し終わったオリーブの木を見ると
無駄な枝は一切なく、
わずか数分前の光景とは目を疑うほどスッキリと整っていました。
そしてなによりも、
オリーブの木が嬉しそうで。喜んでいるようで・・・。

風通しや太陽の日差しが当たりやすくするために行う剪定ですが
ときに、オリーブ自体を救う大切な役目となる「オリーブの木の剪定作業」。

この木が他の元気なオリーブの木と同じように
すくすくと大きく成長し、元気になることをただただ願う今日この頃です^^

<担当 濱中>